4.インターネットなツール=1カ所からの情報拡散
あなたは、「何か欲しい」「何か新しい行動を起こしたい」と
考えたときに、まず最初にどんな行動をしますか?
パソコンやスマートフォン、携帯電話で検索をしませんか?
説明するまでもなく、そういう行動が今の世の中では
当たり前のことになっています。したがって、ビジネスをする人は
インターネットを使ってどのようにマーケティングをするか、
ということを基本に考える必要があるでしょう。
リアルなツールの解説では、アイドマ(AIDMA)理論の話をしましたが、
インターネットを使ったマーケティングでは、その考え方が変わって来ています。
そこでは、アイサス(AISAS)理論という考え方が使われています。AISASとは、
Attention(注目)→ Interest(関心)→ Search (検索)→ Action(行動)→ Share(情報共有)の
頭文字をとったもので、最後のShare(情報共有)という言葉が、
インターネットというメディアの特性をとてもよく表していると思います。
インターネットというメディアの本質は、「口コミ」に象徴される情報共有にあります。
また、インターネットでは、ほとんどのツールを無料で使うことが出来ます。
リアルなツールしか存在しなかった昔は、資本や規模のある企業や個人の特権だった
「情報発信」が個人レベルで簡単に出来てしまうのです。
そんなインターネットの世界のなかでは、役に立ったり、面白かったり、得したりする情報は
発信者が何もしなくても、勝手に人から人へ伝わっていくのです。
この作用のことをバイラルと言います。
バイラル(VIRAL)とは「VIRUS(ウイルス)の」という意味で、「感染的に」という語感でしょう。
ちょっと気持ち悪い言葉ですが、この「バイラル」という感染作用=インターネットによる
伝達速度の速さを、効果的に使ったマーケティングを「バイラル・マーケティング」と呼んだりします。
これはインターネットの持つ特性の一例にすぎませんが、インターネットというメディアを
ビジネスで使いこなしていくためには、今までとは違ったツールと方法論が必要になるということです。